【創業支援コラム】20180525 人類誕生 第2段 | 高槻・茨木創業サポートオフィス

【創業支援コラム】20180525 人類誕生 第2段

 

 

From廣岡慎一

高槻の事務所より

 

今月号のニュースレターで、ゴールデンウィーク中に「人類の進化」というNHK番組を見たときの感想をご紹介しました(実際の番組タイトルは「人類誕生」でした。。。)。

 

 

5月13日日曜日に、楽しみにしていた「人類誕生」の第2話を見ました。

 

 

テーマは、屈強な体を持つ「ネアンデルタール人」と、か弱い「ホモ・サピエンス」の両者は共存していた時代があるが、「なぜ弱いホモ・サピエンスが生き残ったか」というものでした。

 

内容としては、

 

・ホモ・サピエンスは弱い動物であるため集団で生活していた

 

・集団になる副次的効果として道具(狩りをするための石器等)の改善が進んだ

 

・誰かが道具を発明すると、集団の中で共有化し、更にまた誰かが改善するという改善スパイラルが発生

 

・より獲物を取れる確率が高くなり、集団が増加

 

・そして、集団がさらに大きくなると、集団をまとめるために宗教ができた

→同じものを信じることによる連帯感が発生

 

・更に集団が大きくなった

 

・一方、ネアンデルタール人は強い体を持っていたため、集団になる必要性が少なかった(集団は少数で形成)

 

・よって、集団が少数なため、モノの改善が進まない

→モノの改善なしでも生きていけるため

 

・そんな中、外部環境が変化し、10年毎に寒期と暖期が交互にくる時代となり、動物がすくなった

 

・ホモ・サピエンスは、大きい集団で、遠く離れた場所にいる仲間から食料を分けてもらい、生き残った

 

・一方、小集団であったネアンデルタール人は絶滅

 

以下、ダーウィンの有名な言葉です。

 

「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることができるのは、変化できる者である」

 

 

 

ビジネスで考えると、「変化できるものだけが生き残れる」のであれば、どうすればいいだろう?

 

色々な要素が必要だと思います。

 

 

今回のホモ・サピエンスの例で考えると、

 

 

「弱い存在であることを認識する」

 

・今のままでは、いつか事業が成り立たなくなるという認識をもつ(=危機感をもつ→今月号のニュースレター参照)

 

「組織(集団)を作る」

 

・外部環境の変化に対応するため、商品・サービスの改善を組織で実施する

※1人で実施するよりも改善のサイクルが早く回る

 

・組織を作り、社長の仕事を従業員に任せていき、社長は外部環境の変化を予測し、変化に対応するための情報収集・新商品開発・新規顧客開拓等を実施する

 

・従業員が成長すれば、上記情報収集・新商品開発等を任せていくことで、より外部環境に対応しやすくなる組織となる(そんなメンバーが多い組織が強い)

 

ということが考えれます。

 

 

組織を作ろうと思っても、現実は、、、

 

まずは、自分1人で起業。

 

ナントカカントカ売上が上がり、1人でやっていけるかもというステージになると、

 

「従業員を雇用しようかな」

 

と思いますが、でも、、、

 

人を雇用すると、

 

「人件費が増えて、事業が成り立つか不安・・・」

 

と一度はみんながよぎる思いです。

 

ただし、1人で順調に事業をやり続けると、既存の業務にドップリとはまります。

→毎日、ルーティンの仕事で手一杯状態

 

そうなると、新しいことに目を向けて、チャレンジする時間がとれなくなることが多いです。→外部環境の変化に対応することが難しくなる

 

組織を作ることは外部環境の変化に対応するための「時間」を生み出すという意味も持っています。

 

従業員を雇用するときに、「外部環境の変化に対応する時間」を作るという観点があることを意識してみてください。

 

PS.人類誕生の第3段の放送は、7/8(日)2100。すごく楽しみです。

 

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