【創業支援コラム】20180809 夏祭りの夜店 → コト消費 | 高槻・茨木創業サポートオフィス

【創業支援コラム】20180809 夏祭りの夜店 → コト消費

 

From廣岡慎一

高槻の事務所より

 

先週、8月4日土曜日のこと。

 

午後からお客様とアポイントがあり、高槻の職場に出勤していました。

 

そして、アポが終わったので帰ろうとすると、何かいつもと違う雰囲気。

 

周りを見ると、たくさんの着物を着た人が見えたので、「高槻の祭りがあるんだろうな」と思い、人の流れについていってみました。

 

振り返ると、

 

かれこれ10数年、大きなお祭りに行ったことがない、、、、

 

毎年、お盆に淡路島へ帰省したときに、町のこぢんまりとした祭りに行くのみ。

 

まだ、夕方であり、特に祭りという雰囲気はなかったため、家に帰ろうと思い、阪急高槻市駅向かうと、線路沿いに、夜店がたくさん出ていました。

 

なんとなく、夜店を見て歩いていると、

 

・イカ焼き・・・丸焼き800円、ゲソのみ400円

・牛串・・・400円

・焼きそば・・・400円

 

 

ものすごい価格です。。。。

 

そして、、中学生くらいの女の子たち数人が並んでいる夜店があったので見てみると、、、

 

・キュウリ・・・200円

 

 

「まじっすか?」

「キュウリを祭りに来て、食べる意味ある?」

 

とのツッコミを入れたくなります。。。

 

 

 

なんで、こんな価格でも売れるのか考えてみました。

 

祭りにくる人(ターゲット)を考えてみると、大きく3つに分かれます。

 

1.小中高の学生仲間

2.学生、社会人カップル

3.若い子供連れの家族

 

 

「単価を気にするかどうか」という観点から考えると、

 

1.学生仲間・・・親からお金をもらっているの、もらったお金を全部使おうとする(単価を気にしない)

3.若い子供連れの家族・・・子ども達に楽しく過ごしてほしいと考えるため、夜店の利用回数制限(何回まで)をする傾向(つまり、単価の問題ではない)

 

2.学生、社会人カップル・・・単価は気になるが、祭りを味わうために、「価格が高いからやめる」とはならない

 

つまり、まとめると、単価を気にすると祭りを楽しめないから、祭りを楽しむために、食べ物を買っている

 

よって、ある程度、価格が高くても、食べ物を買うため、必然的に価格が上がります。

 

よく言われる、「コト消費」です。

 

・モノ消費・・・商品の所有に価値を見出す

・コト消費・・・商品・サービスを購入したことで得られる体験に価値を見出す

 

生きるための消費行動ではない、「コト」を付け加えれば単価も跳ね上がります。

 

商品開発のヒントになります。

 

 

PS.最近、友人の家で流しソーメンをしました。

 

 

 

子ども達は流れてくるソーメンをすくうことに夢中になります。

 

ソーメンをすくうことに夢中になると、机の上に「水」と「ソーメン」が落ちまくります。

 

流しソーメンを「生きるための食事」だと考えると、非常に効率が悪いです。

 

ただし、流れるソーメンをすくって食べるという「コト」と考えると、すごく楽しい体験です。

 

夜店で、1家族につき1回500円で売っていれば買うかもしれません。

 

 

 

 

 

 

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