【創業支援コラム】20180901 現状維持バイアス×期日設定 | 高槻・茨木創業サポートオフィス

【創業支援コラム】20180901 現状維持バイアス×期日設定

 

From廣岡慎一

上新庄の自宅より

 

我が家の長男:柊真(しゅうま)は8月27日から2学期が始まりました。

 

その1日前の8月26日のこと。

 

みんなが味わったことのある、あの光景が。。。

 

「夏休みの宿題を前日に必死のパッチで仕上げる」

 

小学2年生の宿題を整理すると以下の内容でした。

 

・漢字・算数のプリント(数十枚)

・読書感想文

・絵日記

・トマトの観察日記

 

上記のうち、「漢字・算数のプリント(数十枚)」はお盆前に終わり、

 

「読書感想文」「絵日記」「トマトの観察日記」は8月26日に終わりました。

 

この差はなぜ生まれたかを考えるために、妻にヒアリングしてみました。

 

 

私「なんで、漢字・算数のプリントはお盆前に終わったん?」

 

妻「私がお盆前までに終わらないと、タガメを取りに行かれへんって言ったからやと思う」

 

私「なんで、プリント以外の宿題もお盆前までに終わらせようと言わなかったん?」

 

妻「プリントが大量にあったから、その他の宿題はお盆前までは難しいと思ったから」

 

 

つまり、「期日」を決めて宿題に取り組んだかどうかが、宿題完成日の差になっていました。

※当たり前ですが。。。

 

 

心理学に、「現状維持バイアス」という言葉があります。

 

 

現状維持バイアスとは、「何かの行動するときに、現状維持を選択しやすい」というもの。

 

なぜ、現状維持を選択するかというと、行動する前に、「行動することにより得られる報酬」と「行動することにより失う損失」のうち、「損失」の方を強く認識してしまうからです。

 

そんな現状維持バイアスが働く場面は2つあります。

 

・現状から変化することを決めるとき

・現状から変化することを決めたあとに行動するとき

 

 

では、そんな現状維持バイアスを解決するためにはどうすればいいかと言うと、

 

「現状から変化することを決めるとき」

 

・客観的な定量データの把握

例えば、「現状のままでは利益は●●」でも「改善施策Aを実施することで、利益は●●になる」という定量データを把握することで、現状から一歩踏み出した判断が可能となります。

 

・第三者からのアドバイスを受ける

第三者には現状維持バイアスが働いていないため、客観的に現状を把握し、アドバイスすることが可能になります。

 

「現状から変化することを決めたあとに行動するとき」

 

・期日を決める

期日を決めることにより、その期日を守ろうと段取りや創意工夫をし、行動するエネルギーとなります。

 

柊真が「夏休みの宿題を前日に必死のパッチで仕上げる」のではなく、どうすればお盆前に終わらせることができたかと言うと、

 

・すべての宿題の「期日」を「お盆前」に設定する

 

だけです。

 

お盆前に終わったプリントの宿題は、期日に間に合わせるために、毎日学童でコツコツと取り組んで終わらせたそうです。

 

来年は、柊真自身が自分で期日を設定し、夏休みの宿題に取り組んでほしいと願います。

 

 

 

PS.土壇場で取り組んだ「トマトの観察日記」ですが、トマトは夏休みに入ってから水をあげていないため、以下の状態でしたが、

 

 

観察日記の絵は以下のような感じで描かれていました。

 

 

 

 

すごい観察眼です。。。

 

 

 

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