2020.09.06
困難に打ち勝つ
創業のための基礎知識
稲盛和夫さんの本を読んでいるときに、「困難に打ち勝つ」という言葉が目についたので考えてみました。
・困難に打ち勝つためには、「真の勇気」がいる。
・真の勇気とは、「小さい困難から逃げないこと」。
・小さい困難から逃げると、その困難は必ず、より大きくなって追いかけてくる。
とのこと。
私の心の中:???、例えばどんなことがあるんやろ?
1秒後 → 「確かに、良くある」
思いついた例をお伝えします。
・創業社長は営業出身で成長意欲満載
・生産や経理が分からないので、自分が分からないことをできる人を雇用する
→よくあるのが、前職の知人・同僚
・そのできる人はその人のやり方で仕事をすすめる
→社長は任せきりで口を挟まない
・そして、スムーズに事業規模が一定以上になる
→社長は営業に専念し、売上を伸ばす
・何かのきっかけでそのできる人がやめることになり、すぐに変わりが見つからない
・事業規模も一定以上になっていて、今すぐ何とかしないといけないので、社長が生産や経理も兼務する必要が出てくる
・社内に生産手順書や人の育成ノウハウがないため、一定規模になった生産業務を一から手探りで覚える必要があり、営業をいったん置いておいて生産業務に注力するが、品質が追いつかずに仕事が上手く回らなくなる・・・
ということが、(たまに)成長を志向する会社に見られます。
上記例の場合、どうすればよかったか。
いろんな考え方ができると思いますが、
私は「できる人」を採用することはOKだと考えます。
社長の役割は会社の仕組みを作ること。
であれば、素人が入社しても生産ができる仕組みを、「できる人」とともに一緒に作り上げることをやっていけば良いと思います。
そのためには必要なのは、
「目の前の困難から逃げずに、今、会社のために何をすべきか」を主体的に考えること。
困難が小さい段階で問題を解決しておかないと、困難が大きくなって追いかけてくる
ということがしっくりきました。
これは誰もが陥る可能性があることだと思います。