2022.10.15
【創業融資事例】卸売業
創業融資事例
業種
卸売業(化粧品など)
商品・サービスの仕入先
過去20年近く、サラリーマンとして創業する業種で勤務していたため、多数の商品仕入先との付き合いがあり、創業後も付き合っていただける約束があった
得意先
仕入先と同様に、サラリーマン時代の得意先複数社から創業後も仕事をいただける約束があった
必要資金
運転資金1,000万円
融資結果
必要資金が多額であったため、日本政策金融公庫から500万円、民間金融機関から500万円の融資獲得
ポイント
創業パターンは大きく分けて以下の4つがあります。
1.(創業時点で)得意先あり×商品・サービス提供能力あり
2.(創業時点で)得意先なし×商品・サービス提供能力あり
3.(創業時点で)得意先あり×商品・サービス提供能力なし
4.(創業時点で)得意先なし×商品・サービス提供能力なし
よくある創業パターンは、「2.(創業時点で)得意先なし×商品・サービス提供能力あり」です。
これは、サラリーマン時代の得意先は創業後はお付き合いできないことが多いので、サラリーマン時代に身につけた「商品・サービス提供能力」を活かして創業するパターンです。
このパターンは得意先をゼロから開拓する必要があり、集客・営業がどれだけできるかが事業が上手くいくポイントとなります。
今回の融資事例では、「1.(創業時点で)得意先あり×商品・サービス提供能力あり」の創業であり、一番事業がスムーズに立ち上がるパターンです。
実際、この事例の会社も創業一年目から計画を大幅に超える売上・利益を出すことができました。
よって、これから創業しようとする方は、可能な限りサラリーマンとして勤務する中で、以下の2点の準備をしておくことが大事です(当たり前ですが)。
①独立後に自分の得意先になってもらえる可能性がある事業者を数多く開拓して仲良くなっておく
②可能な限り創業後の商品・サービス提供能力を磨いておく
※ただし、一番事業がスムーズに立ち上がるパターンの「1.(創業時点で)得意先あり×商品・サービス提供能力あり」のデメリットは、
・創業後に、自分で得意先開拓や商品・サービス開発をしていないので、既存事業が上手くいかなくなったときに、新たな事業を開発できない可能性があることです。
・そのデメリットをなくすためには、創業後、既存事業が上手くいっているときに、新規得意先開拓や新規商品・サービス開発を実施することが大事となります。