2020.12.19
【創業融資事例】物販業(せどり)
創業融資事例
業種
物販業(せどり)
商品・サービスの提供能力
今回は個人事業からの法人なりであったため、数年間の個人事業としての実績あり
得意先
アマゾン、ヤフオクなどで、すでにアカウントを持っている状況
必要資金
希望額は500万円
個人事業では、モノの仕入を複数枚のクレジットカードの信用枠を使っていたため、仕入の限界を迎えていました。
そこで、法人成りをしてから、金融機関からの融資を受けて現金を増やし、仕入+売上を増加させたいとの意向
融資結果
民間の金融機関から満額500万円の融資獲得
ポイント
物販業(せどり)で利益を増やすためには、
①利益率の高いモノで
②たくさんのモノを
③高速回転(例:1ヵ月に1回販売⇒1週間に1回販売など)
で販売することです。
上記②のたくさんのモノを仕入するためにはお金が必要となります。
お金を借りるためには、クレジットカードの信用枠でもいいですが、すぐに限界を迎えるために金融機関からの借入をする必要があります。
そして、毎年、金融機関からの借入金を増加させるためには会社の利益を出す必要があります。
会社の利益は金融機関からみると、借入金の返済原資と捉えるためです。
例えば、1000万円の借入をしたい会社があったとき、
①年間10万円の利益がでている状況
②年間500万円の利益がでている状況
であれば、金融機関はどのように考えるかというと、
「②年間500万円の利益がでている状況」であれば、2年間で返済できると考えます(だから、借りやすい)。
「①年間10万円の利益がでている状況」であれば、返済に100年間必要と考えるため、融資が難しくなる可能性があります。
つまり、お金を借りるためには利益を出す必要があるということです。
そして、「利益を出す=税金を払う」ことになります。
利益が増えれば増えるほど、支払う税金も増えることになりますが、その税金は金融機関等に対する信用代と捉えた方がいいです。
よくある例として、税金の支払いを少なくしたい(節税したい)と考え、毎年の利益を少しだけ黒字にする会社を見かけますが、その分、金融機関等の信用も低い状態にあるため、事業に困ったときや仕入を増やして売上を増やしていこうとするときに、金融機関からの融資を受けられない可能性があります。
纏めると、物販業で売上・利益を増やしていくためには、
①利益を出す+税金を支払う
②金融機関の信用を増やして借入増加
③その借入をもとでに更に仕入を増やす
④さらに利益を出す+税金を支払う
⑤さらに金融機関の信用を増やして借入増加
という「正のスパイラル」を回していく必要があります。