2019.07.05
創業時に注力すべきこと
創業のための基礎知識

以前、経営を要素分解すると7つあることをお伝えしました。
起業時には、すべてを考える必要はありません。
優先順位があります。
事業を継続するためには利益を稼ぐ必要があります
利益を稼ぐためには、売上・粗利益を稼ぐ必要があります。
売上・粗利益がないと生活費や家賃等の固定費で資金が減るばかりでいつか事業が継続できなくなります。
つまり、起業時は、売上・粗利益を稼ぐ活動に時間・お金を注ぐ必要があります。
よって、⑥組織作りは優先順位が下がります(ただし、事業を大きくする場合、一番大事な要素となります)。
基本的に、起業時は、創業者1人(+配偶者?)で起業することが多いです(固定費を少なくするため)。
だから、まずは、創業者の生産キャパを埋める売上を確保する必要があります。
そのキャパが埋まりそうになれば、その時にはじめて組織を考えればいいと思います。
次に、起業する方は前職の商品・サービスで起業することが多いため、一定レベルの商品・サービスを持っています。
つまり、①の中の「利益商品」については、すでに保有している状態のため、「利益商品」を考えることも優先順位が下がります(ただし、より事業を大きくする、利益を出す段階には、新たな「利益商品」の開発が必要となります)。
よって、起業時に考えるべき点は、以下の通りです。
- ①商品・サービス(「集客商品」)・・・どんな商品で新規客を獲得するのか
- ②事業展開エリア・・・どこの
- ③顧客ターゲット・・・どんな人に
- ④営業・集客方法・・・どのように知ってもらうか
- ⑤リピート作り・・・新規客をどうやってリピート客になってもらうか
- ⑦資金調達・・・事業が軌道にのるまでのお金をどこから調達するか
つまり、①~④は「新規客集客をどうするか」、⑤「新規客のリピート化をどうするか」、⑦それらが上手くいくまでの資金をどこから調達するか、ということです。
更に、⑤リピート作りよりも、①~④新規客集客+⑦資金調達を優先して考える必要があります。
起業時によく、新規客集客ではなく、商品・サービス(利益商品)を拡げる・磨きをかける方がいます。
商品・サービスに磨きをかけることは、リピート作りに効果があります。
でも、リピート作りのためには、新規客が必要です。
新規客がいない中では、リピート作りができません。。。
だから、新規客集客及び資金調達が優先順位で一番となります。
PS.商品・サービス(利益商品)の磨き方は、まずは商品・サービスを販売し、お客様からのフィードバックに基づき、改良していくことが一番効果的かつスピーディーです。
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