2025.05.16
【2025年版】労働保険年度更新の申告書の記載方法を知っていますか?
創業のための基礎知識

毎年5月下旬から6月上旬に緑の封筒で労働保険の年度更新の資料が届きます。
初めて労働保険の申告をする場合、どのようにすればいいか迷うことが多いので、手順の案内をさせていただきます(以下、申告書を郵送で送付する前提)。
★不明点があれば、以下のサポートに電話で確認してみてください。
・年度更新コールセンター
0120-256-376
※労働保険年度更新は社会保険労務士の業務であり、税理士事務所は代行できないため、ご留意いただきますよう宜しくお願い申し上げます。
-
1.概要
・法人が支払う労災保険料と雇用保険料を自ら計算して、当該保険料を納付する手続きとなります(申告・納付期日・・・令和7年6月2日(月)~令和7年7月10日(木)まで)。
※労働保険とは、労災保険と雇用保険を合わせたものを言います
-
2.労働保険の対象者
①労災保険の対象者
・原則、雇用形態に関わらず、すべての従業員が対象(役員は対象外)
②雇用保険の対象者
・雇用される労働者は、常用・パート・アルバイト・派遣等、名称や雇用形態にかかわらず、 A. 1週間の所定労働時間が 20 時間以上であり、B.31 日以上の雇用見込みがある場合には、原則として対象者(役員は対象外)
※参考:以下URLのP.12
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/hoken/kakikata/dl/keizoku-all.pdf
-
3.事前準備
・送付されてきた労働保険申告書
・以下の動画又はテキストをざっくり見ると流れが分かります。
- ①参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=u3xcvK2AcCk
②参考テキスト・・・P.4
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/hoken/kakikata/dl/keizoku-all.pdf
-
4.賃金集計表(確定保険料・一般拠出金算定基礎賃金集計表)の作成
①概要
・各保険料を計算するための元となる金額を集計する資料です。
②作成方法
A.事前準備
・給与台帳(令和6年4月から令和7年3月に支払われたもの)を準備
・以下のURLから令和7年度確定保険料・一般拠出金算定基礎賃金集計表エクセル(継続事業用)(以下、賃金集計表)をダウンロード(2025/5/14時点ではまだ準備中とのこと)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouhoken.html
B.下記参考資料をみながら、集計した給与台帳の金額を賃金集計表シートへ転記
※参考テキスト・・・P.16、17参照
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/hoken/kakikata/dl/keizoku-all.pdf
※参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=u3xcvK2AcCk
※労働保険用は従業員全員を集計(役員除く)
※雇用保険用は雇用保険の対象となる従業員分を集計(役員除く)
-
5.年度更新申告書の作成
①概要
・賃金集計表をもとに申告書を作成して納付する税額を計算します。
②作成方法
・上記4の賃金集計表シートの「申告書記入イメージ」シートを、記載手順をみながら、郵送されてきた労働保険申告書を参照して記載
・「申告書記入イメージ」シート完成後、郵送されてきた労働保険申告書に転記(領収済通知書=納付書も併せて作成)
※参考テキスト・・・P.18~参照
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/hoken/kakikata/dl/keizoku-all.pdf
※参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=u3xcvK2AcCk
★参考:労災保険料率は以下をご参照ください
https://www.mhlw.go.jp/content/rousaihokenritu_r05.pdf
★参考:雇用保険料率は以下をご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/001211914.pdf
6.申告・納付方法
①申告は郵送+納付は金融機関の場合
・申告書を所定の場所へ郵送し、納付書を金融機関等に持参して税金を納付します。
※参考テキスト・・・P.5参照
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/hoken/kakikata/dl/keizoku-all.pdf
②申告は電子申請+納付は電子納付の場合(電子納付は電子申請した場合のみ可能)
※参考テキスト・・・P.6、7参照
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/hoken/kakikata/dl/keizoku-all.pdf
③口座振替
・下記URLより口座振替依頼書を作成して、口座振替の申し込みを実施(ただし、来年から実施されるため、今年は別の方法により納付する必要あり)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/hokenryou/kouza_moushikomi.html
7.問い合わせ先
・不明点があれば、以下のサポートに電話で確認してみてください。
<年度更新コールセンター>
電話番号:0120-256-376
開設期間:令和7年5月29日(木)~7月18日(金)
受付時間;9時~17時(土日祝日を除く)
<電子申請未利用の方に無料サポート>
・簡単にできる電子申請はオススメです。
・国のサポートが充実しているので是非電子申請に取り組んでみてください。
・アドバイザーを予約して、訪問orオンラインでサポートを選べる
・オンラインセミナーに参加できる
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_gm43ynx8RXe56xcxYcPiRA#/registration
・10時~17時までチャット相談
https://denshi-shinsei.jp/viii_ui/viii.html
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