2019.05.15
事業が立ち上がりやすい人、立ち上がりにくい人
創業のための基礎知識
当社は創業に関する新規相談を毎年100件程度受けています。
色々な方の相談や自分の起業の経験から、どんな方が成功しやすいのか、またはどんな方がどんな課題を持っているのかを分類できるようになりました。
下記図は、①起業後の商品・サービスが起業前(=サラリーマン時代)と同じか違うか②起業後のお客様が起業前と同じか違うかで4つに分類しました。
■Aゾーン(商品・サービス→同じ、お客様→同じ)
Aゾーンの方は、前職と同じ商品・サービスで、前職のお客様を引き連れて独立する方(前職の関係者から仕事を頂けることが確定している方)。
介護福祉関係や建設業の方が多いです。
起業時に、商品・サービスがある状態で、お客様がいるのであれば、事業が立ち上がる確率は相当高いです(うらやましい・・・)。
独立前に、この状態(商品・サービスがあり、お客様がいる状態)を作ってから独立するのが理想的です。
でも、世の中、万全で独立することなんて出来ないことがほとんどです。
だから、次のBゾーンの方が多いです。
■Bゾーン(商品・サービス→同じ、お客様→違う)
多くの方は、独立前はサラリーマンとして、商品・サービスができる状態になっていて、そして独立します。
ただし、サラリーマン時代のお客様を連れていける人はほとんどいないと思います。
飲食店、アパレル、そして、、、私も・・・
つまり、Bゾーンはお客様が違うため、「新規でお客様を集まてくるところから始めないといけない」ため、前回お話した①早く集客して、売上をあげるという課題②キャッシュフローがトントンになるまでの必要なお金を準備する課題があります。
■Cゾーン(商品・サービス→違う、お客様→同じ)
商品・サービスが違う場合で、お客様が同じというパターンですが、、、
いないです。。。(私が出会っていないだけかも知れません)
■Dゾーン(商品・サービス→違う、お客様→違う)
商品・サービスが違う場合で、お客様も違うというパターンですが、、、
このパターンの方は一定数います。
昔からやりたかったことを実現しようと、これまでやってきた商品・サービスと異なる商品・サービスを始める方です。
商品・サービスが違うため、このゾーンは商品・サービスを作りながら、集客・売上も頑張る必要があるため、事業が成り立つハードルは相当高いです。
最低でも、Dゾーンの方は商品・サービスを一定レベルにできるようなってから起業する必要があります。
まとめると、理想的にはAゾーンで事業を立ち上げれれば事業が成り立つ確率が高くなるが、恵まれた環境にいる人は少ないので、結果Bゾーンでの起業が多くなるということ。
そして、Bゾーンには、課題(①集客・売上②資金調達)が2つあり、解決していかなければなりません。