2023.04.21
創業時の役員報酬の大枠の決め方を知っていますか?
創業のための基礎知識
創業前にサラリーマンだった方は、給料は会社が決めるもの、という認識だと思います。
一方、創業後は社長個人の給与を社長の会社が決めるので、
「自分の役員報酬はいくらにすればいいの?」
というご質問を良く受けます。
正しい答えはないのですが、役員報酬の大枠を決める一つの考え方として、いつも当事務所が回答している内容をお伝えします。
1.どのような考え方で役員報酬を決めればいいか
・役員報酬を支払っても会社を黒字にできる確率を高くする
・役員報酬で社長が生活できる
という2つの要素を満たすように役員報酬を決めればいいと考えます。
2.役員報酬をいくらにすればいいか(方向性)
●役員報酬の上限
「役員報酬(会社が負担する社会保険料も加味して)を出しても黒字になる金額」
●役員報酬の下限
「最低限の生活ができる金額」
となります。
創業1年目は、事業がうまくいくと信じて創業していると思いますが、でも、実際はやってみないとわからないという方が多いので、
創業1年目は「最低限の生活ができる金額」を役員報酬にすることが多いです
もっと役員報酬をもらいたいという方は、創業2年目以降に、事業の成長に伴って、黒字になる範囲内で役員報酬を増やしていくということをしていけばいいです。
3.よくあるご質問
Q:最低限の生活ができる役員報酬を出した場合、会社が赤字になりそうな場合はもっと役員報酬を下げた方がいい?
A:いろいろな考え方があるのですが、一つの考え方として、赤字になっても最低限の生活ができる役員報酬を出した方がいいと考えます。
最低限の生活ができる役員報酬を出して赤字になり、仮に事業のお金がなくなったとすれば、その事業は最低限の生活ができる役員報酬を出せないくらい上手くいかなかったということで、いったん事業を諦めることを検討するのがいいと考えます。
自分の場合はどうすればいいか不安があれば、初回無料相談を実施しておりますのでお気軽にお問い合わせください。