【創業支援コラム】20190716 成長戦略と毛虫 | 高槻・茨木創業サポートオフィス

【創業支援コラム】20190716 成長戦略と毛虫

もうすぐ夏です。

 

小学3年生の柊真が通う学童保育から、島根でキャンプをするという案内があり、その内容は、キャンプ、川遊び、カブトムシを捕まえる等のイベントが書いてありました。

 

私「学童のキャンプでカブトムシを取りに行くらしいで。今年もカブトムシやクワガタの季節がきたな」

 

と柊真に話しかけると、

 

柊真「もう、クワガタはいてるで。本に6月からいるって書いてた」

 

私「え、そうなん?」

 

今まで、7~9月にかけてカブクワ(カブトムシとクワガタの略)を捕まえに行っていました。

 

6月は雨が多いし、考えたことがなかったです。

 

私「じゃ、6月に1回行ってみる?いるかどうか確認してみようか?」

 

柊真「いいね~、行ってみよう!」

 

ということで、クワガタが6月にいるかどうかを検証するために、私の両親がいる淡路島に行ってきました。

 

早速、勝手知ったる「いつもの場所」に向かいました。

 

その場所は毎年何回も通っているため、どの木のどの部分がポイントかを知っています。

 

 

まずは、一本一本の木を見ていこうとした1本目。

 

「超大型毛虫(10センチ弱)」が目に飛び込んできました。。。

 

なんという大きさ

 

上新庄では見ることができない大きさです。

 

私「風で毛虫の毛が飛んでくる可能性があるから木から離れよう」

 

と、木から距離をとり、2本目に移りました。

 

すると、、、

 

柊真「また、毛虫がいた!」

 

 

私の心の中「こんなに毛虫がいるんだったら、中止した方がいいよな?」

 

と思い、柊真に相談したところ、

 

柊真「絶対イヤ」

 

とのこと。

 

私「そら、そうやね」

 

今回の目的は「6月にクワガタは本当にいるのだろうか」という内容を検証すること。

 

よって、クワガタがいるかどうかを確認できればいいため

 

まず、毛虫の毛が風で飛んでくることを防ぐためには、、、

 

「風上に立てばいい(背中で風を感じる) 」

 

そして見えていない毛虫に触れるリスクをとり除くためには、、、

 

「木と一定の距離を保つ(木の下に入らない) 」

 

この2つのルールを守れば、クワガタの存在を検証することは可能(遠目から)。

 

でも、もしクワガタがいて、柊真が捕まえようとなった場合は、この2つのルールを無視する必要が出てくる。。。

 

「それはそのとき考えよう」

 

ということで、クワガタを探すことだけはできることを頭の中で確認し、再度、一本一本の木をみていきました(ちなみに、毛虫存在率約90%でした)。

 

そして、遠目から何本かの木から樹液が出て、スズメバチやカナブンが集まっているのがわかり、クワガタがいそうな気配が漂ってきました。

 

そして、とある一本の木の穴から樹液が出ていました。

 

「なんか怪しい・・・」

 

その穴は、私の身長よりも高いところにあり、

 

私の心の中「あの穴の中をみるためには、2つのルールを無視した、特攻作戦を実行しないと確認できない。どうしよう?」

 

どんな返事が返ってくるかは分かっていたものの、柊真に相談してみました。

 

私「どうする、柊真」

 

柊真「見にいこう!」

 

私の心の中「最悪、柊真と私が毛虫に刺されても、めちゃくちゃかゆいだけやん」

 

と腹をくくり、柊真を肩車して、その木を見ました。

 

 

柊真「なんかいるで!!」

 

 

コクワガタのオスがいました(その穴の中に、もう一匹隠れていた大型の何かには逃げられました)。

 

 

【検証結果】・・・6月にクワガタはいる

 

 

起業前、「本当に独立して食べていけるのか」と多くの人が不安に思います(私も)。

 

起業後、無我夢中で働いて、生活費をなんとかかんとか稼ぎます(私も)。

 

そして、自分の生活ができるくらいになると、

 

・もっと自分の力を試したい

・知り合いの会社がこれくらいの事業規模でやっているから自分もあの会社くらい大きくなりたい

・新しいことをしたい

 

といろいろな思いはあるものの、成長を志向する人が一定割合います(人の価値観はいろいろあり、成長を志向することが良いこと、しないことが悪いことというわけではありません)。

 

では、どうやって成長していくかを考えたとき、アンゾフのマトリックスで考えるとわかりやすいです。

 

  • まずは①「既存市場×既存商品・サービス」で余剰キャッシュが出る状態を作る

成長するためには、必ずお金が必要となります。成長へ投資するためのお金の出処は、既存事業①です。

この既存事業で余剰キャッシュを稼げないうちは、成長への取り組みは難しいです(既存事業でキャッシュが稼げていない状態で成長への取り組みを実施すると、資金繰り及び業績が悪化します)。

 

 

2.②「既存市場×新規商品・サービス」または③「新規市場×既存商品・サービス」にずらして取り組む

①で余剰キャッシュがでたら、いきなり④「新規市場×新規商品・サービス」をやろうとする人がいますが、実現可能性が限りなくゼロです。

 

ただし、②、③へズラして取り組むことにより、当初想定していなかった④を開拓できることが偶然にあります。

 

 

今回クワガタは時期を6月にズラしました(「新規市場(6月)×既存商品・サービス(クワガタ)」)。

 

そうすると、毛虫がいました(「新規商品・サービス」の発見?)。

 

毛虫がもっとカッコ良ければ、好きになれるかもしれないが、私には無理でした。

 

 

やはり、④に辿り着くためには、自社の強み等を加味して、②、③へズラして取り組み、結果として④に辿り着かないと、魅力的な新市場の開拓が難しいです。

 

 

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