【創業支援コラム】20190820 市場の変化×おもちゃ屋さん | 高槻・茨木創業サポートオフィス

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【創業支援コラム】20190820　市場の変化×おもちゃ屋さん


From廣岡慎一

上新庄の自宅より

 

毎年、お盆は淡路島の実家に帰省します。

 

近くにコンビニなどがなく、車で10分くらいのところに、

 

「シーパ」

 

という、食品スーパーと専門店が入った場所があります。

 

その中に、百均と本屋があるため、毎回立ち寄っています。

 

そして、妻が百均と本屋にいくとき、子供たちは時間を持て余すため、本屋の横にある、「おもちゃ屋さん」に立ち寄って楽しんでいました。

 

そこのおもちゃ屋さんは、TVで放送している仮面ライダーや戦隊ものなどを売っていたのですが、何世代も前のものも展示しているので小学生はすごく楽しめます(売れ残り在庫と思われるけれど、、、)

 

そして、今回のお盆休みも、シーパに立ち寄ってみると、

 

なんと、、、

 

 

「おもちゃ屋さんがなくなり、小学生の絵が展示している・・・」

 

 

その事実が分かった瞬間、

 

「あのお店のビジネスモデルならしんどくなるよな～」

(そのおもちゃ屋さんが業績不振で廃業したかどうかは定かでありません。単に店舗閉鎖しただけかもしれません。。。)

 

と頭によぎり、その場で「勝手に」おもちゃ屋さんの分析をしてみました。

 

◆業績が悪くなった要因

・顧客ターゲットは地元の小学生又は幼稚園以下の子どもがいる世帯

 

そうなると、淡路島南部の人口は減っているだろうなと考え、あとで調べてみると、以下のような状況でした(2000年→2015年で約15％人口減少)。

 

 

近くにイオンがあるため、当該顧客ターゲットはイオンに食料品を買いに行ったついでにイオンのおもちゃ売り場で買う人が一定割合いることが考えられます。

 

また、若い世帯はおもちゃ屋さんに行って買うより、WEBでおもちゃを買って、自宅まで配送してもらう形をとっていることが多いと思われます(廣岡家も)。

 

つまり、店舗におもちゃを買いにきてもらうビジネスモデルを成り立たせることは難しい状況が想定されます。

 

※最近まで店舗を出していたので、どうやって事業が成り立っていたか不思議です。。。

 

では、どうすれば事業が成り立つ可能性があるかを「勝手に」考えて見ると、

 

１．当社の強み

・仕入先との長年の付き合い

・同業者とのネットワーク

により、基本的に、なんでも仕入ができる(であろうと想定)

・また、おもちゃの商品価値、価格が分かる(であろうと想定)

 

２．顧客ターゲット

今までは小学生及び幼稚園以下の子どもがいる世帯がターゲットであったが、そのセグメントは競争が厳しすぎる(イオン、WEB販売など)ので、ターゲットを変える必要があると考えます。

 

ターゲットは全国のアニメ好きの大人(自分で使えるお金を持っている)にすれば可能性があるかも。

商品(アニメ)は昔放送していたアニメで今は放送されていないもの

 

２．販売チャネル

・アマゾン、ヤフオクなどのＷＥＢ販売

 

３．商品

・競合が出品しているもの

・競合が出品していなくて希少性があるものは少量でテスト実施

 

４．販売方針概要

  • まずは手持在庫(希少価値のないもの)を処分し、現金化する
  • 希少性が高いものは少量でテスト(競合のマネをする)
  • 売れれば、当該商品を仕入先・同業者から仕入実施
  • 当該商品販売の規模を拡大し、売れる商品種類を増やしていく
  • 当該商品種類が増えた後は、当該商品(アニメ)が放映されていて人気があった国を調査して販売可能性を検討

 

 

私が子供のころ、子供たちがたかっているおもちゃ屋さんは町に1，2店舗ありました。

でも、今は当時のおもちゃ屋さんを見なくなりました。

 

いきなり、おもちゃ屋さんがなくなったのではなく、イオンなどの総合スーパーが出現し、人の買い物の流れが変わり、さらにアマゾンなどでWEB購買する形が一般化するにつれて、じわりじわりと市場が変化していったと思われます。

 

事業を継続させるためには、その変化を読み取り、既存事業をその変化に対応させていく必要があります。

 

ではどうすれば、変化に対応できるかを考えると、

 

１．情報収集(学び)を継続する

 

２．上記情報を元に自ら考え、新しいことにチャレンジし続けていく

 

上記の結果として、自分自身が変わり、いつの間にか変化に対応できている状態になると考えます。

 

子供たちが描いた絵の前で、背筋が伸びる思いになりました。

 

 

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