【創業支援コラム】20210511 プロセスエコノミー | 高槻・茨木創業サポートオフィス

【創業支援コラム】20210511 プロセスエコノミー

ゴールデンウィーク前に緊急事態宣言が出たので、休みの間は遠出せず、家の中で過ごそうと決めました。

 

「どうやって家の中で過ごそうかな」

 

と考えたとき、ずっと気になっていたことがふと頭をよぎりました。

 

「家の中にマスクが散らばっている」

 

玄関にマスクを収納できるものがあれば、マスクが家の中で散らばらずに済むと考えていたので、この機会にマスクをかけるものが欲しいと思いました。

 

普段なら、欲しいと思えばネット検索をしてポチッと購入します。

 

でも、今回のゴールデンウィークは時間があるので、

 

「子供と一緒に作った方が面白いんじゃないか」

 

と思い、長男:柊真(小学5年)に

 

「マスク掛けを一緒に作らへん?」

 

と誘ったところ

 

「別にいいよ」

→反抗期のためそっけない返事

 

ということでマスク掛けを手作りすることになりました。

 

まずは、どんなものを作るかをイメージするためにネット上でマスク掛けを探して、

 

「細い木に、マスクを掛けるフックを4個くっつけて、両面テープで玄関の壁に貼る」

 

という、至ってシンプルなモノを企画しました。

 

そして、部材を調達するために近所のコーナンに行き、細い木と両面テープを見つけ、次にフックを探してみると、フックコーナーがあり、多種多様なフックが置いていました。

→世の中、フックブーム?

 

必要な部材を調達して家に帰り製作開始。

 

柊真がフックを細い木につけるため、ドライバーでネジを埋め込もうとしましたが硬くてネジ穴がつぶれました。。。

 

柊真の力だとドライバーでは難しいと思い、電動ドリルを使ってみようと思い、数年ぶりに引っ張りだしてきました。

 

柊真は初めて電動ドライバーを使ったため、ネジを木に押し込めず、

 

高速でネジ穴が潰れました。

→ドライバーよりたちが悪い

 

 

というネジ穴潰しを繰り返しながら、なんとか完成。

 

最後に超強力両面テープを木に貼り、玄関の壁に貼り付けました。

 

ふと、超強力両面テープを貼ったので剥がすときに壁紙もはがれないか心配になりましたが、すぐに、すでに壁にたくさんの落書きがあることを思い出したので、心配が気にならなくなりました。

→大きな問題を抱えていると小さな問題が気にならない

 

 

マスク掛けを企画から製造まで実施してすごくおもしろかったです。

 

では、普段欲しいものがあるとき、なぜネットで買っているのかを考えると、

 

・作る時間+スキルがない

・すぐ必要 等

 

つまり、お金を対価として必要なモノを「効率的」に取得しているということ。

一方で、効率的に取得することで、作る楽しさ等を味わえないという機会ロスも発生しています。

 

「完成したものを購入して得られる満足感」と「作るプロセスを楽しむことで得られる満足感」はどちらの方が優れているというものではなくて、「欲しいものの種類」、「各人の価値観」、「各人が置かれている今の環境」などによって変わると思います。

 

経営者として大事なことは、あなたの商品・サービスは完成品を売っていることがほとんどだと思いますが、消費者は完成品だけではなく、「完成するまでのプロセス」にも価値を感じている人がいるということを認識することが大事だと考えます。

→最近、プロセスエコノミーという考え方が広まっています(本当に?)

 

では、完成するまでのプロセスに価値を感じる人に向けた商品・サービスを作るとすれば、

どのような商品・サービスがいいのか、という視点でビジネスを考えるのも一つの考える切り口になると思いますので興味があれば考えてみてください。

 

PS.長女:紗来(小学1年)はゴールデンウィークにパン作りをしたい、だけではなく、パンを売る店も作りたいとのこと。

 

どんな店を作りたいかを聞くと、三角の屋根と煙突があり、看板があり、メニューがある店がいいとのことで、またもやコーナンに行き部材調達して製作。

 

パン作りも楽しかったのですが、パンを食べ終わり、パン屋ごっこに飽きた後のお店(不要なダンボールの塊)はリビングに残ったままで、ゴミ処理問題(簡単に捨てさせてくれないため)が残っています。。。

 

 

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