【創業支援コラム】20211015 自動販売機とポジショニング | 高槻・茨木創業サポートオフィス

【創業支援コラム】20211015 自動販売機とポジショニング

 

緊急事態宣言が解除されるとともに、私の家の前にある「勝男(いつでもプレモル180円、ハイボール150円)」という居酒屋が賑わっています。

 

そして、緊急事態宣言が解除されたので、久しぶりに実家の淡路島に帰って、子供達と魚釣りでもしようと思い帰省しました。

 

約1年ぶりのため、久しぶりという感覚はなく、いつも通り実家に到着。

 

「昆虫を捕まえに行こう」

 

と子供を誘って近所を歩いていると、とある家の前に1年前になかったものがありました。

 

 

自動販売機です。

 

「ジュース買って!」

 

子供達は自動販売機を見つけるとともに、速攻の購入のご要望。

 

確かに、この場所は最寄りのコンビニまで車で15分のため、ジュースやコーヒーが飲みたいと思ったとき、家になかった場合に、面倒くさくて買いに行けない立地。

 

 Amazonは最短でも翌日。

 

つまり、今すぐ欲しい人のニーズが満たされてない地域。

 

さらに、自動販売機をよく見るとターゲットが明確です。

 

大人はもちろん、子供もターゲットに入っています(中段の列はすべて子供向け商品)。

 

この地域は老人しかいないので、私みたいに帰省してくる子供がいる家族もターゲットにしています。

 

ニーズは確実にあると思われるけれども、大きな儲けにはならない。でも、この地域ではシェアNo1(地域に1つしかない自販機←地域に1つしかないコンビニではなく)なので利益が出ている可能性。

 

(利益が出ている前提ですが)自販機を設置した人は、「よく気づいて行動に移したよな~」と思いました。

 

さて、直近2ヶ月のニュースレターで、私の妻が独立開業しようとしていることをお伝えしてきました。

 

そして、今はどうなっているかというと、

 

マーケティングでいう「ポジショニング」を検討しているところです。

 

「小さな市場(見込客の数が多くない)でNo1の専門家」になるために、「どのような見込客の悩み・欲求を解決する専門家になるか」というポジション作りにもがいています。

 

どれくらいもがいているかと言うと、

 

・朝7時頃(ミーティングが早いときは早朝5:30)から夜中の1、2時までパソコンに向き合っています。

→実際の稼働率は10%未満かも

 

・主食はお菓子やカップラーメン

→お金を手にした子供の食生活

 

妻「ポジショニングがめちゃくちゃ難しい。時間がいくらあっても足らへんわ」

 

私「答えがないから難しいな」

 

その会話を交わした瞬間に過去の記憶が蘇ってきました。

 

10年程前、私がサラリーマン時代、毎週のように徹夜して、徹夜していないときは終電に間に合えば「早く帰れた!」と思って働いていた時のこと。

 

とある日、いつものように夜中に帰宅して玄関を開けると、、、

 

・廊下で三角座りをしている妻

・妻の周りにはビリビリに破られた私の本が散乱

 

見た瞬間、おぞましい光景でした。

 

妻「あんた、こんな時間までどこで何やってんの?」

 

私「職場で、仕事していました」

 

妻「私の周りの人に聞いても、そんな真夜中までする仕事なんてないって言ってんで」

 

私「その周りの人たちが生きてきた人生では、見たことがないだけやん」

→雪を見たことがない人が、雪があることを信じられないのと同じ

→雲の上にある天空の城を見たことがない人が、天空の城があることを信じられないのと同じ(Byラピュタ)

 

こんな感じで会話は噛み合わずに今に至りました。

 

今、ビジネスの根幹であるポジショニングに悩んでる妻。

 

「夜中までやっても終わらない仕事あったやろ」

 

15年前の妻に言ってやりたいです。

→破った私の本を買いなおして欲しい

 

 

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