【創業支援コラム】20241015 はんだごて | 高槻・茨木創業サポートオフィス

【創業支援コラム】20241015 はんだごて

先日、駅のホームの待合室で電車を待っていた時、超高齢者(平均年齢80歳?)の旅行ツアー客10数人が待合室に入ってきたので席を譲ろうと席を立ったとき、中年添乗員男性から「おじさん、大丈夫ですよ」と声を掛けられた廣岡です。

→子供以外から初めて「おじさん」と言われた

→私と属性が同じ中年添乗員男性の観察眼と表現力は正確無比

 

さて、先月のこと。充電式自転車ライトを充電しようと思い、ハンドルから外そうとしたところ、プラスチック製の留め具が割れました。

→昔は自転車のサドルとハンドルの間に変速機があったことを考えると結構自転車は変化している

 

今までプラスチック製品が割れたら、「製品の寿命が来た」と思って捨てていたのですが、 今回はなぜか「修理してみよう」と思い立ちました。

 

まず、プラスチック製品が何でできているのか調べようと割れた留め具を見たのですが、何の記載もなし。

 

「多分、ポリプロピレンかポリエチレンだろう」

 

と、勝手に推測。

→違う場合どうするの?

 

過去、何社か工場見学に行ってポリプロピレン等を熱で溶かして、射出して金型に入れて成形するという工程を見ているので、

 

「プラスチックは熱で溶かしてくっつけて、再度固めれば修理できる」

 

と考えました。

 

では、

 

「熱で溶かすためにはどうすればいいんだろう?」

 

と考え、

 

「チャッカマンであぶるのは?」

→寿司や焼肉の発想

 

と考えたのですが、割れた箇所以外も火にあたって、全面的に溶けてしまいそうなので却下。

 

ピンポイントで溶かせられるものはないかと考え、

 

「はんだごて」

→はんだこて?はんだごて?どっち?

 

を思いつきました。

 

思いつきだけで突っ走るのは怖かったので、流行りのCHATGPT

 

「はんだごてはどんな時に使用するか教えてください」

 

と確認したところ、

 

「金属部品を接合するために使用する工具です。主に電子回路の制作や修理などで用います」

 

とのこと。

 

続いて、「プラスチック製品の修理は可能か」と確認したところ、

 

「はい、可能です。ステープル(ホッチキスの芯みたいなもの)を使えば補強も可能」

 

とのこと。

→良くできた相談相手

 

「なんとなくやれそう」 と思ったので、Amazonではんだごてを発注し、翌日に自宅に届きました。

 

とりあえず、

 

①先端は熱いと思うので触らない

②材質がポリプロピレン等以外で有毒なガスが出たら嫌なので屋外で作業する

 

という2点に気をつけて作業開始。

 

作業を開始すると、いい感じで溶けて、ほんのり甘い香りがしました。

→コーヒーのモカ?

→嗅覚がおかしいかも

 

さらに、CHATGPTからレコメンドされたステープルの代わりにホッチキスの芯を、溶かしたプラスチックに埋め込み、良い感じで修理が出来ました。

→建物でいう鉄筋コンクリート造り

 

ただし、プラスチックを溶かしてくっつけたため、見た目はすごく悪いです。

 

研磨機で磨けば綺麗になるだろうな、と思ったのですが、見た目が悪いだけなのでそのままにすることにしました。

→こんな面倒なことをやるのなら、最後まで面倒なことをやり抜けばいいのに

 

 

プラスチック製品が割れても修理できるという新たな経験ができたので、これからは壊れたプラスチック製品も捨てずに修理して延命させていきたいと思います。

 

 

起業して、一定程度の売上が上がってくると創業者は生産に追われることが多くなります。

 

生産に追われるようになると、毎日のほとんどがルーティンワークになります。

 

毎日のルーティンワークが当たり前になっていくと、今とは違うやり方で〇〇を改善してみよう等という発想がどんどん減っていきます。

 

そうすると、会社の業績も一定程度からは良くならないことが多いです。

 

毎週もしくは毎月、ルーティンワーク以外の何かに少しだけ取り組むことにより、既存ビジネスの改善に寄与するものが出てくる可能性があるので一度取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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