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【創業支援コラム】20221020　アオリイカと新規事業開発

実家がある淡路島に帰った9月のとある日のこと。

いつも通り子供たちと釣りに行こうと思い、親に「どこか釣れてる場所ある？」 と聞いたところ、「早朝に〇〇で釣れてる」とのこと。

その場所に行くためには、朝3時台に起きる必要があり、子供たちに一緒に行くかどうかを確認したところ、

「朝早く起きるのが嫌だから釣りに行くのはやめとくわ」

とのこと。

今まで早朝の釣りでも一緒についてきてくれていましたが、睡眠より釣りの優先順位が下がっていました。。。

釣りは子供達と長期間一緒にできる可能性が高いと思っていたので残念な気持ちになりましたが、でも、チャンスだとも思いました。

今までは、波止から子供達が出来るサビキ釣りをやって、私は針から魚を外すだけの役割を担っていたので、これからは自分がやりたい釣りができる時期が到来したと思いました。

では、何を釣ろうかと考えた時に、

「餌を買いに行くのが面倒なのでルアーで釣れて、かつ、食べておいしいものは何だろう？」

とWEB検索して検討した結果、

「アオリイカをルアーで釣ろう(通称：エギング)」

という結論に至りました。

早速、YouTube でエギング初心者の道具の揃え方や釣り方を学び、速攻釣具屋に行って釣り道具を買いました。

→行動力には自信があります

次に、釣り場を探すために、WEB検索、Twitter検索、ANGLERSアプリ(釣り人のためのSNS)で情報収集して、釣れている釣り場を数か所ピックアップ。

その足で、昼間にどんな場所かをチェックしに行き、アオリイカが釣れていることを目視で確認。

更に、タイドグラフ(潮位表)というアプリで潮が動く時間を確認したところ、翌日の朝(平日)がベストタイミングなのが判明。

「平日の早朝は釣り人が少ない可能性が高いので釣れるチャンス！」

→釣ったこともないのに想像だけで悦に入る

そして、平日早朝に釣り場に到着すると、予想通り誰もいない。

ドキドキしながら、エギ(エビのルアーのこと)を投げ、YouTubeで学んだ通りに、エギを底に沈めてから、ぎこちなくシャクってみました(シャクる→竿を素早くあげてエギを動かすこと)。

→１年に１回も授業中に手を上げない小学生が授業参観で仕方なく手を上げる感じのシャクり

シャクったときに重たさを感じたため、根掛かり(海藻・岩などに針が引っかかること)したかなと思い、取りあえず糸を巻いていくと、、、

アオリイカが釣れていました。。。

→初めてドラクエのカセットをファミコンに差し込み、勇者の名前を決めて、アリアハンの城から一歩出たら、いきなりラスボスのゾーマに出会い、そのままゾーマを倒した感じ(どうやって？)

「釣れるかも知れない」と期待はしていましたが、一方で、初めてなので、そんなにうまくいかないとも思っていたので、クーラーボックスは持参していませんでした。

エギを入れたレジ袋だけがあったので、そのままレジ袋に入れて持って帰ろうかと思ったのですが、出来る限り美味しく食べたいと思い、イカ墨が付いた手で「アオリイカ　締め方」 でYouTube 検索。

→釣るまでの準備は万端でしたが、釣った後のことは全くの準備不足です

・頭と足で通っている神経が異なる

・頭部分の神経は目の上を親指と人差し指で挟んで神経を潰す

・足部分の神経は目と目の間を親指で押して潰す

とのこと。

真似してやってみたところ、本当に締められてイカが真っ白になりました。

→北斗の拳のケンシロウが敵のこめかみに指を刺して秘孔を突く感じ

その後、1時間で幸運にも4杯釣れました。

なぜ釣れたかを振り返ると、

・基本しか学んでないので基本に忠実であったこと(ただし、釣れた大きな要因ではない)

・釣れた一番大きな要因は「釣れる時期」「釣れる場所」「釣れるタイミング」に「他に釣り人がいなかった」という状況で釣りをしたことだと考えます。

新規ビジネスを考えるときに、先に商品・サービスの提供能力を磨いてから(最低限の商品・サービス提供能力は必要ですが)、どうやって売るか等を考える人が多いです。

でも、新規ビジネスが立ち上がるかどうかは、商品・サービスの提供能力ではなく、

・市場(ニーズ)があるかどうか

・競合はどこに、どんな相手が、どれくらいいるか

・当社はその市場の中で競合に勝てる要素があるか

ということを頭で考えて可能性を見出し、小さくテストして可能性を確認してからスタートすることの方が大事です。

勝算があると分かってから、商品・サービスの提供能力を磨いていく順番がいいと考えます。

私もこれからエギングの腕を磨いて更なる釣果UPに励みます。

P.S.

1時間の釣り中、エギを2個根掛かりで失いました。。。

新規で取組むことは、通常よりもコストがかかります。

ビジネスでも同様で、既存事業で利益が出ている時期に、コストがかかる新規事業のチャレンジをするのが一番いい取り組み方です。

P.P.S.

家に帰ってケンシロウのごとく締めたアオリイカを、 今度は「アオリイカ　さばき方」でYouTube検索し、刺身にして食べました。

イカの中では、過去一番美味しかったです。

アオリイカ釣りが趣味の一つに追加されました。

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