【創業支援コラム】20250415 ハンバーガーの自動販売機 | 高槻・茨木創業サポートオフィス

【創業支援コラム】20250415 ハンバーガーの自動販売機

毎年3月は子ども達の春休みに合わせて実家がある淡路島に帰省しています。

 

3月に帰省したとき、天気が良かったので散歩していると正月にはなかった物体を発見しました。

「ハンバーガーの自動販売機」

 

販売商品はハンバーガー6種類とオレンジジュース。

→手作り感がハンパない自動販売機(家のコピー機で写真をプリントアウトした?)

→マクドを目指しているならポテトがないが、ピザバーガー(写真2番)という謎商品はある

→さらに、「特製たるたる(写真3番)」「サルサベーコン(写真8番)」というバーガーという名称をなくした(超越した?)商品まである

 

面白そうだから買ってみようと思い、近くまでいってボタンを見てみるとオレンジジュース以外は売り切れ。。。

 

残念ではありましたが、購入は次回帰省時の楽しみに取っておくとともに、売り切れが発生した理由と当該自動販売機の今後の行く末を勝手に考えてみました。

→何の根拠もございません

 

1.前提

・設置場所は民泊物件の前

・当該エリアは最寄りのコンビニやスーパーから車で10~15分かかる場所

 

2.誰のどんなニーズを捉えているか

①民泊利用者

・民泊物件の前にあるので民泊利用者が購入していることは想像できます。

・どんなニーズかを考えると、民泊利用者は昼夜の食事は外食・BBQなど非日常食を選ぶと思います。

・よって、民泊物件に到着してハンバーガーの自動販売機があることを認識して、当該自動販売機の珍しさで好奇心が湧いて、夜食か朝食に食べてみよう、みたいな感じが想像できます。

 

②当該エリアの居住者

・当該エリアに住んでいる人が珍しいので好奇心で1回食べてみようと思い購入していると思われます(オレンジジュースが売り切れないのは珍しさがなく好奇心が湧かないため)。

 

3.今後の流れ

・今後、世の中にハンバーガーの自動販売機が普及しないのであれば(冷凍餃子みたいにならなければ)、民泊利用者の一定割合の人が購入すると考えます。

・一方、上記②の当該エリアの居住者は1回買ってしまえば好奇心は減少すると思われ、リピート買いする人は少ないと想定されます。

・今みたいな売り切れ状態を続けるために、当該エリアの居住者に購入してもらう必要があると思うので、頻繁に好奇心が湧く新商品を投入し続ける必要があります。

・でも、新商品を投入し続けるのは困難であるため、民泊宿泊者ニーズのみに対応することとなり、結果として商品数が減ってくることが想定されます

・上記内容は廣岡の仮説なので、次回帰省時の仮説検証が楽しみです。

 

さて、 4月を迎えて、新たな取り組みをやってみようと考えている人もいると思います。もし新たな取り組みをはじめようとしているのであれば、下記事項を考慮に入れてみてください。

 

新たな事業・商品を作る時に以下が大事になります。

 

・想定される顧客の悩み・欲求は何か

・その悩み・欲求に対して、競合はどこに、どんな競合がいるのか(競合がいない市場は基本的には市場がないので競合はいた方がいい)

・競合に比べて当社がその悩み・欲求を一番に解決できる理由は何か(最初からその理由があるところで勝負する) 

 

上記要素を満たした事業・商品を作ることができれば何回かに1回は売上が上がるようになります(利益が出るかどうか別問題)。

 

ただし大前提として、売上があがるかどうかは仮説検証してみないと分からないです。

 

仮説検証(テスト)するために一番大事なことは、当たり前ですが、テスト実施者(ほとんどは社長)のテストをする労働時間が確保されていることです。

 

これが一番難しいです。

 

新規事業・商品を作りたいという人は既存事業の利益が安定していて、その既存事業を伸ばすために社長自身がいろいろな取り組みをしていることが多いと思います。

 

そうすると、現状、社長に時間的余裕がなく、 かつ、既存事業も拡大しているため、さらに時間が少なくなっていく状況で、新規事業・商品に充てる時間を捻出することは困難となります。

 

よって、打ち手としては以下が考えられます。

 

・既存事業のうち、社長以外でもできることは従業員や外注に任せる(ほとんどの業務は任せることが可能)

・上記を実施した上でも時間が捻出できない場合は、

「社長の業務を従業員や外注に任せたことによる時間の減少」よりも「既存事業が伸びて社長の作業時間が増加」した方が大きい、という式が成り立っている可能性があります。

 

・上記状況であれば、以下の考え方も検討してみてください

  • 〇既存事業を伸ばせるだけ伸ばす(新規は取り組まない)←コチラがオススメ
  • 〇既存事業の伸びを意図的に少なくする(≒既存事業を伸ばそうと思えば伸ばすことができるが、敢えてやらない。例えば、毎月広告宣伝していたものを3か月に1度にする等)

 

★新規事業・商品に取り組む前提は既存事業が安定的かつ十分な利益が出ている場合のみです(新たな取り組みの初期数年間は大半が赤字になるため、既存事業が赤字だと、赤字がさらに膨らんで、今よりしんどくなるので全くおすすめしないです)

 

 

 

 

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