【創業支援コラム】20191022 ダブルチェックの原則 | 高槻・茨木創業サポートオフィス

【創業支援コラム】20191022 ダブルチェックの原則

 

From廣岡慎一

上新庄の自宅より

 

先月の山本さんの勉強会では、

 

「ダブルチェックの原則」

 

を学びました。

 

ダブルチェックの原則は狭義と広義の2つの捉え方があるとのこと。

 

1.狭義のダブルチェックの原則

 

ダブルチェックと聞くと、一般的な捉え方は、

 

「作業者の仕事を上司がミスがないかをチェックして品質を担保するもの」

 

という感じでとらえている人が多いのではないかと思います。

 

上司は作業者のスキルを評価するときに、できていない点を怒ったりすることがあります。

 

だから、作業者は上司の評価が気になったり、上司から怒られるためダブルチェックが怖い場と捉えている人もいると思います。

 

ペーペーのサラリーマンだった頃の私がそうでした。。。

 

上司にチェックを回したときに、ダメな点が「怒声」とともに返ってきて、、、チェックという場が非常に怖かったです。

 

そんなとき、山本さんの勉強会で学んだダブルチェックの原則(狭義)は、

 

「作業者を守るもの」

 

※作業者が大きなミスをした場合、作業者の責任になることがあるため、その大きなミスを防ぎ、未然に作業者を守るという考え方

 

という考え方を教えて頂いてから、

 

「ダブルチェックの場が有難い場(≒感謝の場)」

 

に変わりました。

 

そして、自分が管理職になり、チェックする側に回った時、さらにもう一つの気づきを得ました。

 

「ダブルチェックは教育・成長の場である」

 

 

・自分の部下の長期の人生目標や短期の仕事目標を上司は把握している

・ダブルチェックの場でミスがあった場合、そのミスを指摘するだけではなく、

 

「そのミスはなぜ発生したか」

 

を、その部下の仕事に対する考え方、価値観まで掘り下げて考えることにより、その部下の人生目標や短期の仕事目標に対して「合っていない」ことを把握し、「成果が出やすい考え方・価値観」を伝えることで、その人の人生・仕事の目標実現に向けた教育・成長の場になることに気づきました。

 

 

2.広義のダブルチェックの原則

 

「権力の集中を防ぎ、組織の腐敗を防ぐ」

 

という役割を持っているとのこと。

 

例えば、社長が欲しいものを、社長がダブルチェックを受けることなしに買う仕組みができている場合、社長が事業とは関係ないものに対して事業のお金を使うことが発生します(多額の・・・)。

 

それを防ぐには、「モノを買いたい人」と「実際にモノを買う人」を分けて、「モノを買いたい人」は「買う人」に明確な理由を伝え、「買う人」は買うモノが適正かどうかをチェックする仕組みにすることで無駄遣いを防止できます。

 

社長が無駄遣いばかりしていると、従業員はそれを見てしらけてしまい、働くモチベーションが落ち、結果、組織が腐敗していくことがあります。

 

ただし、上記ダブルチェックの機能を持っていても、社長自身がこの原則を意識して行動しないと成り立ちません。。。

 

私を含めて全員が陥る可能性があるので注意が必要です。

 

 

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